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日本酒が置かれている現 状


■ どうして日本酒?
昔はビールが好きだったし、今も好きだが、魚に合うからというイメージがあったから。 ビールやワインでもいい。 実際ワインも好きである。 でもワインは合わせるのが難しく張り合いがあるが、価格が高めできりがない。
和食に合うというイメージがある日本酒と、釣り魚を合わせて見たくなったのである。



日本酒の消費量が多いのは40代後半から50代の年配の人たちが多いそうである。
ある酒屋のご主人が言っていた。 「若い人が飲まないと言うことは、先が無いってい うことだ」 と。 もっともなお話。 実際1年で5%の割合で減少しているようである。

日本酒が支持されないのは、要するに魅力を感じないからだろう。  他のものが好きだったり、美味しい酒に出会っていない、イメージがダサいなど色々考えられる。  どんな酒を作る事も売る事も、違法な事でない限り自由だが、消費者はサイブと相談し ながら自分の好みの物を買うわけである。

「買ってよかった」と思うか、「こんなものか」と感じるかで、その後の展開は大きく違ってくるだろう。 今は、こんなものかな、と思う方が 多くなっているのだろう。 




■ 安くて旨かったら?
値段が安くて旨かったら、その酒は売れる可能性は 高い。
値段が安いだけでも売れる可能性は高くなる。 ビールの方が発泡酒よりも旨いと分かってはいても、値段が安いから発泡酒が売れて いるのである。同じ発泡酒の中でも、より旨い製品が売れる傾向に有るだろうが。
また少し古い話だけれど、アサヒビールがスーパードライを出したとき値段は同じでも良く売れた。 買いたくても品切れで、メーカーも「もう生産能力 の限界」と言って白旗を揚げていたくらいである。

日本酒でそのようなブームになったことは、あまり記憶に無い。 安い日本酒を飲むより別の酒を飲んだほうが良いと思っているかもしれないし、美味しいなあと思うような酒が手に入りに くいという事もあるだろう。



■ なぜ美味しいと思う酒が手軽に手に 入らないか
原因はいくつか考えられる。
まず第一に、もともとの酒がまずい事である。 戦後の米不足の時に、米を出来るだけ少なくして作る酒が研究された。 俗に言う三倍醸造だが、アルコールや 水あめ、ブドウ糖等を添加して味を調えたもの。 食べる米にも不足していた時代だから、酒飲みにはそれなりに貢献したと思われる。 しかし減反政策がされ るほど米が余っている時代に、このやり方が大手をふってまかり通っている上に、名前が普通酒。  今までの日本酒の作りかたとは異なるのに、まるでこれが正統派の作りかたと言わんばかりの名称で好きではない。

第二に、保存状態が悪い事。 良い酒を造っても、温度が高いと劣化する。 酒屋やデパートの酒売り場を見ると、出しっぱなしになっているのを結構見かけ る。 こんなやり方をされては、醸造酒である酒はどんどんだめになる。 デパートだからいいだろうと、奮発して高い酒を買ってみたらまずかった。と言う事 はある。 せっかく高いお酒買ったのに、裏切られたような気持ちになるだろう。 これが何かの記念日だったりしたら、がっかりの度合いは大きい。
温度や日差しに気を配っている店が少ない事が現状。
ディスカウントショップなどは価格が重要だから、別に冷蔵庫を用意して、というわけにはなかなか行かないだろう。

第三に、酒がいっぱい並んでいて も、どれがいいか分からないこともあるかもしれない。 店員に訊けばいいかもしれないが、アルバイトだったりして、うまく応えられないこともある。


■ 酒飲みの立場から
飲む方でも、なかなか日本酒がカッコイイという意 識は少ないし、面倒くさいという意識もある。 刺しつ刺されつという習慣も、相手の飲んでいる量を常に把握している必要がある。 これだけでも面倒くさ い。 手酌は失礼という認識があるので、飲みたいと思っても手酌はできず、相手が気がついてくれるのを待たないといけない事もあるかもしれない。(本来の やりかたは、これとは少し違うのだが)
気楽に飲める酒が良いのは十分に分かる。

御燗が面倒くさいというのもあるだろう。 冷で飲む酒は冷蔵庫に入れておけばいいから楽だから比較的飲まれているのではないか。




■ 日本酒業界の現状
色々書いたが、国税庁の資料によると1973年をピークに、日本酒の出荷量は減少を続けている。 今では半分 になってしまっているのである。 お酒全体からみると、シェアは10%を割っている。 30年毎に半分と言う事は、単純計算で一年に2%程度減ってきたこ とになる。そして現在は1年に5%の割合で減少している。 この割合で10年たったら、さらに40%減ってしまう事になる危機的状況である。



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